「おむつ交換が遅くて先輩職員に迷惑をかけて悩んでいます」
たしかに慣れないうちはおむつ交換で時間がかかってしまいます。汗だけやたらかいて時間がどんどんすぎていく。1部屋交換するのに30分以上かかってしまうことも・・・。
特養などの介護施設ではおむつ交換業務が毎日あります。夜勤だと一人で何十人も交換しなければいけないので、腰も痛くなって本当大変だと思います。
おむつ交換を速く上手にできるようにするためには、漠然とこなすだけでは上達しません。
- 高齢者個々の身体的特徴を把握する
- 無駄のない手順
- ボディメカニクスを理解する
- 上達意欲(姿勢)
上記の4つができていれば、確実に上達するといってよいでしょう。
ボディメカニクスとは?
人間(ボディ)の身体の動きに力学(メカニクス)の原理を応用して、より小さな力でより安全・効率的に介助を行うための技術です。 ボディメカニクスは自分の動きにも、相手の動きにも応用できます。
「みんなの介護」より引用
間違えないでほしいのは、おむつ交換が速いだけでは何の得にもならないし自己満足に過ぎません。極端ですが、清拭おしぼりで拭かずにいい加減にやればだれでも最速で交換できます。しかしそれでは良いケアとは言えませんね。
そこでこの記事ではおむつ交換を速く上手にできるようになるための4つのステップをお教えます!
おむつ交換が上達するための4ステップ
おむつ交換はコツさえ掴めば決して難しくありません。やみくもにやってしまうと、へんなクセがついてしまいいっこうに上達しません。ここからシンプルにコツを4つ分けてご紹介します。
高齢者個々の身体的特徴を把握する
おむつ交換を上達するうえでとても重要なのが「身体状況」を把握することです。さらには、高齢者一人一人のクセといいますか、おむつ交換を行う時の行動も知っておく必要があります。
「側臥位(横向き)になると尿が漏れる」とか「手で拒否をする」などが行動で、「拘縮が強い」や「痛がる」などが特徴となります。こうした身体的行動(特徴)を知っていると、おむつ交換はとてもスムーズにできます。それが結果として速く上手に交換できることにもつながるのです。
足に強い拘縮がある高齢者の場合おむつ交換はとてもやりずらいです。真ん中にきれいにパッドを当てようとするとなかなかうまく当てられず時間がかかってしまいます。その時は、側臥位の状態で先にパットを当てると真ん中にきれいに当てられます。
「これが正しい!」というやり方ではないですが、自分なりのやり方ややりやすい方法ってありますよね。それを実践するためには特徴を理解しておくと上達も速くなるのです。
無駄のない手順
これも意外と忘れがち。おむつ交換を行う際、カートに清拭おしぼりや軟膏・パットやバケツを準備してそれを押しながら部屋に回ると思います。しかし、交換するのに予備の道具を持っていないと、すぐ近くとはいえ取りに行く時間はもったいないです。
取りに行ったほんの数秒の間に便を触ってしまう方もいますし、その間に排尿してシーツや衣類も濡れてしまい、結局更衣。必要な道具はきちんと用意して高齢者の状況を把握します。
「この人は、排便なし3日目で今日もまだ出ていない・・・清拭タオル多めに持っておこう」などなど。
職場環境やおむつ交換の流れは施設によって違う部分もありますが、基本的な部分は変わりません。何が無駄で何を事前に準備しておく必要があるのかを確認しておきましょう。
ボディメカニクスを理解する
冒頭でも解説したように、ボディメカニクスとは人間の体の原理を利用して少ない力で双方に負担なく介助を行うことを言います。ボディメカニクスを理解していないと腰痛やひざ痛の原因になったり、高齢者のケガにもつながります。
速さだけを意識しておむつ交換を何人も行った場合、すぐに疲れて足腰にきます。しかし、ボディメカニクスが分かっていれば無理な姿勢でも継続して負担なくおむつ交換が行えます。
おむつ交換時に活用できるボディメカニクス
・一時的にベッドの高さを自分の負担のない位置に調整する
・交換中ひざをベッドにつけて前傾姿勢維持
・高齢者の身体的特徴に合わせた位置
基本的にはベッドの高さは車いすの座面と同じだったり、低床にしている場合がほとんどです。この低い状態で行うとより前傾姿勢になるので腰に負担がかかります。
これを続けているといったん休憩、体を伸ばして休憩、が続き遅れるばかりです。ベッドの位置は少しだけでもやりやすい高さに調整して行うとラクです。ただし、高さを戻すのは忘れずに。
職場によっては「だめ」というところもあると聞いたこともありますが、交換中ひざをついておこなうとだいぶ楽です。膝をつく分姿勢も低くなるし、体を膝で支えているので負担は少ないです。身長の高い方はすでに腰が痛い方にはおすすめです。
ただし、ベッドの素材によってはものすごくへこんでやりづらくなることも。
上達意欲(姿勢)
意欲があるかどうか・・・結局これが一番大事なのかもしれません。
新人教育あるあるですが、「数こなして慣れれば自然と速くなるよ」というアドバイスをする先輩がいます。まぁもちろん間違っていませんが、これは多少経験がある方やセンスのある方に限ります。
多少なりとも苦戦して上達しない方の場合、今のままでは上達するまで時間がかかってしまいます。
- 高齢者に合わせたうまく交換できるコツとにかく聞いて覚える
- どれくらい時間がかかっているのか把握する
- 上手な先輩に聞いたり見てもらう
ただし、「〇〇さんのおむつ交換教えてください」などと漠然と聞いてはだめです。
例えば、「〇〇さんのおむつ交換の時、拘縮が強くてなかなかうまくきれいに当てられません。コツを教えてください」など。より具体的に聞くことで、聞かれたほうもちゃんと教えてくれるでしょう。
それでも上達できない方におすすめの環境
ここまでの話。「もう実践してるんですけど・・・」とそれでも苦戦されている方はいると思います。
正直なところ半年・1年やってもできない職員を何人も見てきましたが、おむつ交換だけでなくそのほかの業務も遅れを取ってしまう方が多いです。その結果「できません」と辞めてしまったり、異動することもありました。
もし今の職場で本当にこれからどうしよう、自信が出ない。という方は環境を変えてスキルアップを目指すことを優先させるのも一つの手です。
ノルマや説教もない環境で介護スキルアップする
通常の就職とは違いますが、心身ともに楽な立場で働きたいニーズが多くあり、人気の働き方の一つでもあるのが介護の派遣です。
介護の派遣は、介護求人サイトに登録するだけで希望に沿った職場を探してくれます。派遣は雇用先が派遣会社となり、職場とも契約制なので、契約満了になればいつでも辞められる特徴があります。
派遣社員は正規雇用ではなくあくまでも職場へ派遣された立場。人員不足の補填にすぎませんので、基本的なケアと清掃・シーツ交換などがメインとなり、責任の大きい業務や残業、ノルマもないので心身共にラクです。
介護技術に自信のない方にとって、派遣という立場での環境はスキルアップに最適です。良い意味で「派遣社員」なんだからある程度の指導や注意だけで済むのです。
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